令和2年 今月の病気
『先天性股関節脱臼』という病名が浸透しているため、生まれつき股関節が脱臼しているというイメージのある病気ですが、最近は、生まれた後の赤ちゃんの抱き方やおむつの当て方が悪いために股関節がうまくできない病気という意味を入れて、『発育性股関節形成不全』 と言われます。 |
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年齢は? |
今までは3-4か月健診で股関節の開きが悪いことで見つかることがほとんどでしたが、最近は、3-4か月健診で股関節の開きに異常がない赤ちゃんが、1歳位で歩き方がおかしいということで発見されるケースが増えています。★3-4か月健診を受けた後でも、股関節が気になる場合は、遠慮なく相談してください。 |
なりやすい赤ちゃんは? |
1)女の子 (男:女≒1:9) |
予防方法は? |
歩き始めるまで、以下の3点に注意してください。 |
コロナウイルスは普通に流行している風邪のウイルスです。一年中みられますが、冬から春にかけて流行のピークがあります。 |
現在、おたふくかぜが流行しています。先進国でおたふくかぜワクチンが定期接種(無料)でないのは日本くらいです。耳下腺が腫れた場合、「おたふくかぜ」なのか「反復性耳下腺炎」なのか診断が難しい時があります。自費(当院では6000円)になりますが、ワクチンで予防してください。 |
原因:ムンプスウイルスによって起こる感染症です。人間のみに感染するウイルスです。 |
症状:2~3週間の潜伏期間の後、突然に耳の下にある耳下腺と顎の下にある顎下腺が腫れます。 |
治療:対症療法になります |
家庭で注意すること |
合併症に注意!! |
予防はワクチンで! |
耳下腺が何度も腫れる子どもさんが います。こういうケースのほとんどが この「反復性耳下腺炎」です。90%が10歳までに自然に治ります。(耳下腺が腫れなくなります) |
原因:耳下腺でできた唾液を口の中に送る管(ステノン管)の中に、口の中の細菌が入り込んで感染することで、耳下腺の炎症を起こします。 ※熱がなく、片方の耳下腺しか腫れなかった場合は、「おたふくかぜ」か「反復性耳下腺炎」かを症状だけで鑑別するのは困難です。 何度か腫れるとわかりますが、1回目と2回目はわかりません。 |
治療:ペニシリン系抗生剤を処方します。痛みが強い場合は痛み止めを出します。 |
家庭で気を付けること 痛みが強い時は、硬い食べ物、酸っぱい食べ物は避けます。少し冷やすとよいでしょう。入浴はかまいませんが、耳下腺を温めすぎないようにしてください。 |
予防:①普段から きちんと歯磨きをして口の中を清潔にしてください。 ②虫歯は治療してください。 |